もう5月も終わりに近づいている中、先日は季節外れの35℃越えの猛暑日があったりと夏が刻々と近づいているのを感じております。
まだ、身体が暑さになれていないためより一層の体調管理が必要ですね。
今回は〔脳的疲労を撃退!〕ということをテーマに、
日々のストレスから脳を開放するのに効果的な「呼吸瞑想」について書いていこうと思います。
1日2~3分この呼吸瞑想を使い、ストレスから脳を開放していきましょう!
そのためには、まずは脳疲労の仕組みから。
ストレスがなぜ身体に悪いのか又、脳科学的観点から見た瞑想の効果についても知ることでより一層効果を感じていただけると思います!
脳的疲労とは
まず初めに、疲労には大きく分けて2種類あります。
筋肉(身体的疲労)と精神的(脳的疲労)
身体的疲労は、身体活動により筋肉の働きが低下している状態。
脳的疲労は、外部からの様々なストレスにより脳の機能が低下している状態。
疲労というのは、奥深くて本当は一概にどちらと分けられるものではないのだけれど
一言に疲労といっても大きく分けると違いがあります。
身体的疲労は、睡眠や時間と共に回復することが多いけれど、
ストレスの多い現代では、脳の疲労(中枢神経の疲労)の負担が大きく、睡眠だけでは回復しきれないことも。
なので脳的疲労は、自覚的に解消していくしかないのです。
現代の疲労は、ストレス過多によるものが多いので脳をストレスから解放していくことが大切になってきます。
ストレス反応について
そもそも「なぜストレスが多すぎると体に不調をきたすのでしょうか?」
ここでストレスによる身体の反応(ストレス反応)の仕組みについて少しお話ししたいと思います。
人は、ストレスを受けると
→脳の扁桃核という部分に刺激がはいります(扁桃核の発火)
→そこから脳の視床下部へいき
→副腎皮質へ刺激が届き
→コルチゾールという(異化ホルモン)ができます。
このコルチゾールは、通常はウイルスなどを分解して身体を守ってくれる働きをしていますが、
ストレスにより増えすぎたコルチゾールは、身体のあらゆる細胞(脳・筋肉など)を分解してしまいます。
そしてストレス過多でコルチゾールが出続けた状態だと、脳の細胞が破壊され抑うつなど様々なカラダの不調につながります。
ストレス反応を消すには
ストレス反応を消すには、
先ほどお話しした、ストレス反応の仕組みにヒントがあります。
まず、ストレスを受けると
脳の扁桃核が発火して、
視床下部へいき、そこから副腎皮質へ刺激がいき、コルチゾールが作られる。
つまり扁桃核の発火が抑えられれば、不要なコルチゾールができないということ。
長くなっちゃうので詳細は省きますが、
現代の脳科学では、脳の前頭前野という部分を使うことで扁桃核の働きが抑えられることがわかっています。
前頭前野は、いわゆる「集中」している時に働くところ。
なので、なにかに「集中」することで扁桃核の働きが抑えられるということです。
そして、この前頭前野を鍛えるのに効果的なのが「瞑想」です。
呼吸瞑想
瞑想といっても、いろんな種類がありますが今回は瞑想の基本「呼吸瞑想」の方法について。
呼吸瞑想とは、その名の通り「呼吸」に集中する瞑想です。
~実践~
1、まず、快適な姿勢を作ります。(背骨が楽に伸びるような形ならOK )
2、目をつむります
3、まずはそのまま、自分の今の呼吸に意識をむけます。
(鼻を通る空気の質感・温度・呼吸の通り具合など)
4、少しずつ、吐く息、吸う息の感覚を広げゆったりした呼吸にしていきます。
5、そのまま、呼吸に意識を向けながらゆったりとします。
初めは、これを2~3分でOKです。
この呼吸瞑想は気が付いたときいつでもできる瞑想です。
1日の終わりや、ちょっと疲労感を感じた時にぜひお試し下さい!
2~3分でも全く疲労感変わってきますよ!