「頭の中が常に不安や心配事でいっぱいになり、気づくといつも同じようなことをぐるぐると考えてしまう…。」
そんなことはないでしょうか?
ネガティブな思考のループから抜け出すには、まずは自分の思考に気づくことが大切です。
一旦、頭の中のでぐるぐる巡っているイメージを言葉にして頭の外に出してみましょう。
今回は自分一人でも手軽にでき、ストレス低減効果の高いエクスプレッシング・ライティングという方法をご紹介します。
紙に自分の思考を書き出すというシンプルな方法ですが、終わった後は気持ちが晴れやかになります。
考えすぎる癖からすっきり抜け出すエクスプレッシング・ライティングの効果
エクスプレッシング・ライティングの効果として研究で証明されているのと、私が実際体験したメリットを書き出してみます。
・ストレス低減
・感情をコントロールすることができ、メンタルが安定する
・嫌な相手をスルーする力が高まる
・書き出すことで、自分の思考を客観視できる
→別の視点から思考をみれるので、相手の気持ちの理解(対象が人だった場合)、共感力が高まる
・自分の思考の癖がわかる
→気づきのチカラが高まり、意識的に考えすぎから抜け出せるようになる
ざっと思いついただけでも、たくさんのメリットがあります。
そして私が、このエクスプレッシング・ライティングがすごいと思う最大のポイントは、思考が邪魔して集中力がない時でもできるという点です。
脳というのは、集中することでネガティブなループから抜け出すことができるのですが、鍛えられていないとなかなか集中力も発揮できません。
ですが、この書き出しは頭の中の考えをただ紙に書くだけなので、どんな時でもできます。
人間の脳はネガティブになるようにできている
「ネガティブに考えてしまう自分は嫌だ。」とおもったことはありませんか?
ネガティブと聞くと、嫌なイメージが思い浮かぶかもしれませんが、実は人間の脳にはネガティブが必要なのです。
なぜネガティブが必要なのでしょうか?
答えはシンプルです。
人間の本質的な欲求は”生存”だから。
脳は一番大事にしていることは、少しでも長く生き残ることです。
そのためには、しっかりと身を守らなければなりません。
身を守るには、身の回りの危険を察知して避ける必要があります。
この危険察知するために大切なのが様々なリスクを想定し、考えるネガティブ機能です。
ネガティブ機能がなかったら、道に大きな穴が空いていたといてもポジティブに通れるだろうと考え落ちてしまいます。
これは少々大げさですが(笑)
危険から身を守るために、脳は放っておくとネガティブ機能が働き深刻に考えすぎていしまうのです。
ネガティブも必要なものですが、脳がたくさんのネガティブにのまれてしまっては心が疲れてしまいます。
ネガティブをコントロールするには、何かに集中することで落ち着くのでマインドフルネスで脳を鍛えるの1つの手です。
ですが、気が散って何かに集中できない。
そんな時に効果的なのが、”書き出す”ことなのです。
エクスプレッシング・ライティングのやり方
エクスプレッシング・ライティングのやり方は簡単です。
”自分の思ったことや感じたことをただ紙に書き出す。”
それだけです。
ポイントは最初8分書き出すことからはじめて、慣れてきたら20分ほど書き出すこと。
可能であれば、これを4日間連続で行うと、ストレス低減など精神面への効果も高くなります。
これは自分だけが見るものなので、どんなことを書いてもいいです。制限なくひたすら浮かんできたことを書き続けましょう。
わたしも考えがまとまらなくなった時によくこの書き出しをするのですが、これは即効性があってすぐに気持ちが晴れやかになっていきます。
20分と聞くと長く感じるかもしれませんが、やり始めると手が止まらなくなりあっという間に20分書けてしまいますよ。
余談ですが、このエクスプレッシング・ライティングをカップルや夫婦で行うと、2人の親密度が増すとか。
似たようなものだと、交換日記もストレスの軽減に効果もあるみたいです。
自分一人で行う時も、交換日記という形の時も大事なのは、「どんな気持ちも肯定して許すということ。」
誰でも良い感情だけでなく、嫌な感情があるのは当たり前のこと。
この紙に書き出すときは、自分の気持ちや考えを素直に出してみましょう。
頭をすっきりしたい時は、頭のなかのイメージを紙に書き出す。
これはシンプルだけど、とてもストレス解消効果が高いです。
これをしてると、やっぱり紙とペンというのはいつになっても大切なものなのだなぁ~と思います。
参考文献:ストレスを操るメンタル強化術